茶色いおりものがでます...
(第3 回 相模野病院 上坊先生インタビュー)
- ヒルル:どうして茶色いおりものができるのですか?
- 上坊先生:「茶色いおりもの」は、少量の出血が子宮や腟の中にたまっている間に色が茶色に変化して出てくるものです。原因は不正出血の場合もありますし、排卵出血など異常ではない出血の場合もあります。
- ヒルル:不正出血の原因として考えられる原因は何ですか?
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上坊先生:不正出血の原因として考えられるもの?それはいくらでもあって、ゆうこさんのような20歳代から30歳代の女性なら、ありとあらゆる可能性が考えられます。私が医学部の学生にぶっ続けで何時間も話しても足りない話ですよ。若い女性によくある原因は、ホルモンバランスの乱れ、子宮のびらん(ただれ)、ポリープ、腟炎...。妊娠関連なら、流産とか子宮外妊娠も考えなくてはいけないし、子宮筋腫でも不正出血や茶色いおりものがありうるし...。 - ヒルル:茶色いおりものは子宮頸がんの可能性があるのですか?
- 上坊先生:人間の身体は機械でありませんから、病気はなくても2~3日生理が遅れたり、たまには茶色いおりものがあったりするのはあり得ることです。まあそうは言っても、茶色いおりものが初めてなら驚いてしまうでしょうね。子宮頸がんの可能性もないわけではありませんが...。ゆうこさんも異常だと思ったら、悩んでいないで病院に行きましょう。医師は、ここからこうなって、どこにどういう原因が...と、患者さんの話と診察だけでほとんど診断することができます。想定していない時の出血や月経だと思っているのにちっとも止まらない、などというのはどこか病的ですし不快だと思いますから、止める手段を講じた方がいいと思います。
- ヒルル:受診するときに用意するものは、質問のメモ書きだけでいいですか?
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上坊先生:ゆうこさんは基礎体温表をつけているかしら?基礎体温表も持ってきてください。それから、ゆうこさん、前の月経から12日というのは、月経初日から12日目? それとも、終わった日から12日目なのでしょうか? 月経初日からだとしたら、排卵に伴う出血も考えられますね。基礎体温表を見れば、排卵性の月経か無排卵か、妊娠しているかどうかなどもすぐわかります。普段は排卵があっても、ストレスで一時的に無排卵になっている人もいます。 - ヒルル:もし、これがゆうこさんのお母さん世代の人や他の年代の人だったら、どうですか?
- 上坊先生:もし、閉経した人に不正出血や茶色いおりものが出たら、即、病院に直行です。これは女性ホルモンバランスの問題ではないですから、この場合は悪性の病気可能性が高くなります。萎縮性膣炎で出血することもありますが、子宮頸がん、子宮体がん、卵管がんなど、さまざまな悪性の病気がも頭に浮かびます。一方、思春期の女の子の不正出血は身体の成長に伴うものが多く、重大な病気があ隠れていることは少ないです。小さな子なら結構ケガも多いですね。
- ヒルル:ゆうこさんにアドバイスをお願いします。
- 上坊先生:医師の診断がないと、ゆうこさんがほんとうに病気なのかどうかさえ、誰にもわかりません。でも、診察すれば、一目瞭然で診断できることも多いのです。特に20代の女性の茶色のおりものは、病気の可能性としてはありとあらゆるものがありますから、ネットで情報を探しても、必要な情報を選べず、不安が募るだけですよ。悩んでいないで、婦人科の医師に診断してもらいましょう。もちろん子宮がんの検査も受けてください。これを機に、ゆうこさんのような若い女性は基礎体温表をつけることを習慣にするのもいいと思いますよ。


上坊先生:一つ言えることは、組織診をした医師には、患者さんを診察した責任があります。予想以上に痛かったり何か心配だったりした場合、症状が出ているうちに組織診をした医師に診てもらうのは当然で、躊躇している場合ではありません。
上坊先生: LEEP円錐切除や蒸散法が保険適用になって、近頃は実施する医療機関が増えました。病院のホームページや雑誌などで手術件数が多いところを確認するのも、一つの方法ですね。料金は病院に聞いてください。なお、LEEPは日帰り手術と一、二泊の入院で手術するタイプがあって、ぽちさんなら入院の方がいいと思います。これだったら、手術の翌日に出血や子宮の状態を病院で確認してくれるから、異常がないことが確認できて安心して退院できるでしょう?

上坊先生:30代、40代でLEEPや円錐切除術を受けた人については、予防ワクチンを接種した方がいいという報告はまだないんです。それに、円錐切除術を受けた人は定期的にしっかり検査しているわけですから、私は予防ワクチンを打つ必要はないと思います。




