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素敵なひとの素敵な生き方

クリスチャン・ポラックさんプロフィール


株式会社セリク代表取締役社長
在日フランス商工会議所副会頭
フランス社会科学高等研究院日本研究所客員研究員
一橋大学客員教授

日仏外交・交流史研究家


1971年パリ国立東洋言語文化学院日本語科卒業。1973年一橋大学大学院法学研究科入学。1980年、「フランスの極東政策と日仏関係1914-1925」というテーマの論文を提出。1979年から1981年に日仏会館研究員として迎えられ、同時に、鉄鋼、自動車、航空、環境関連分野のコンサルティングファーム、株式会社セリクを設立。日本で活躍しているフランス企業やフランスと関わりを持つ企業で、その存在を知らないところはないほどの会社である。
実業においての成功だけでなく、並行して大学での研究活動もつづけ、中央大学、一橋大学において教鞭を執っている。また、定期的に日仏関係史に関する研究をフランス語と日本語で発表している。現在、フランス社会科学高等研究院日本研究所客員研究員をつとめる。40年間にわたる研究活動中に集めた質の高いコレクションは日仏両国で大変高い評価を受けている。


ヒルル : それにしても、スゴいコレクションですね。
銀座のCHANEL NEXUS HALL、東京大学総合研究博物館はじめ有名私立大学、東京恵比寿の東京都写真美術館他、日本でも有数なアート&アカデミアの場所で、個人所蔵品によるコレクションが行われるのは、実際に稀(まれ)なことだと思います。まあ、これだけのものとなると普通だと「財団」という形態で所有しますが(笑) [きっかけ]をお話して頂けませんか?

ポラック氏 : 1973年、日仏交流史への情熱が高じ、私の師であったベルナール フランク教授の紹介で、このテーマの著名な専門家である高橋邦太郎氏にお会いすることとなりました。偉大な人文学者である高橋先生は「予算を超える金額であっても書物、絵画や写真、文献などを躊躇なく購入し、きちんと集めること」を私に勧め、ご指導くださいました。


ヒルル : 「予算を超える金額であっても・・・躊躇なく購入し」・・・ですか?

ポラック氏 : そうです。 研究を始めてからの40年間「日仏関係」ということであれば、何でも買ってしまう。資料を買うために私は一生懸命に働いて、お金を稼いでいます(笑)また、高橋先生は「きちんと集めること」も、ご指導くださいました。それゆえ私は日本、フランス、そしてその後に仕事で訪れた国々の書店や古本屋を見てまわるという習慣が身についたのです。

  
『LOUIS VUITTON CITY GUIDE TOKYO』 でポラック氏が東京神田の古本店街を紹介している
LOUIS VUITTON店舗にて購入可能、日本語版のほか仏・英語版あり


ある日、当時の小生の研究指導の教官であった一橋大学大学院細谷千博教授は、「独自のコレクション」とおっしゃいました。それは細谷先生に「研究はつねに新しい資料にもとづいてするもの」と教えられて以来、私がずっと守ってきたことが認められたときでした。コレクションは、日仏交流という情熱を注ぐ価値のある特別なテーマのもと、時を経て積み重なり、形作られたのです。

ヒルル : そうだったのですか。 現在のポラックさんの実業界の成功、他に例を見ない独自のコレクション、そして数々の研究論文を発表し続けている陰には、当時の情熱のあるフランス人青年のポラックさんに、高橋邦太郎先生がコレクションを強く勧めて集め方を教え、一橋大学大学院細谷千博教授が研究指導をされた、この二人の日本人の先生の存在があったわけですね。

ポラック氏 : そうです。 私にとって、高橋邦太郎先生と細谷千博先生はかけがえない恩師です。

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