家族は「第二の患者」 保坂隆先生 interview_1

精神腫瘍医 保坂 先生(聖路加国際病院)インタビュー (BY Atsuko MINATO)

 家族は「第二の患者」 保坂隆先生 interview_1



ヒルル:がんを告知された患者さんのご家族が、ヒルルに投稿をよせてくれた[あいまま]さんのご家族のように、落ち込んでしまうことは珍しくありません。思いもかけないことで、どうしていいかわからなくなってしまうようです。

保坂先生:がん患者の家族は「第二の患者」と呼ばれるんですよ。通常は介護や看護で疲れ果ててしまい健康を損ねてしまうという意味ですが、がんの場合、家族には矛盾する二つの側面があるから余計に疲れてしまうんです。
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ヒルル:矛盾する二つの側面って何ですか?

保坂先生:ひとつは、大切な人を失ってしまうかもしれないという悲しい気持ち(専門的には予期悲嘆といいます)。もうひとつは、それでいて患者本人を頑張らせなければいけない治療者的な役割を、家族は同時に負っているんです。だから混乱もするし、心身の疲労が増すのです。

ヒルル:そんな家族が患者と一緒にどうやったらがんに向き合っていけるのか、がんと心の研究をされている保坂先生にお聞きしたいと思います。

サイコオンコロジー, ってなに? 保坂隆先生 interview_2 につづく、