「マンモグラフィって何?」「エコー(乳超音波検査)とその特徴って?」 土井卓子 先生(湘南記念病院)

(第1回 湘南記念病院 かまくら乳がんセンター 土井卓子先生インタビュー)

■マンモグラフィとエコーの違い

doi_02.jpg乳がんの検査には、「マンモグラフィ」と「エコー(超音波検査)」があります。マンモグラフィは乳房専用のX線撮影装置で、乳房を挟んで左右、上下の2方向から撮影します。しっかり挟んで圧迫しないと腫瘍の有無、腫瘍の境界線がわからないので痛むこともありますが、乳房が柔らかくなる生理直後の数日間内に受けると、比較的痛みが少ないようです。

マンモグラフィでは、触診では見つけることのできない小さな腫瘤(しゅりゅう=しこり)、乳がんの特徴のひとつである微細な石灰化、転移を起す力を持たない"非浸潤がん"を見つけることが可能で、乳がん検診の主流となっています。

■放射線の影響は?

doi_03.jpgマンモグラフィはX線を使用しますが、1回の被爆線量は3mGy(ミリグレイ)未満と非常に少ないので、繰り返し受けたからといって発ガンなどの心配はありません。

一方エコーは、超音波の反射波を利用して乳房内の腫瘤や構造の乱れの有無、腫瘤の中の状態や広がり具合も見ることができます。マンモグラフィでは判断しにくい若い女性の乳腺も見やすいという特長があります。マンモグラフィではまだしこりとして捕らえられない非常に小さな癌も見やすうという特徴があります。

このように、2つの検査は得意分野が異なりますので、1年に1度、できれば2つとも受けましょう。

また初期でも乳がんがある場合、不妊治療などでホルモン療法を受けると悪影響を及ぼしますので、特に不妊治療前には必ず受けてください。

■乳がんは、自分でも見つけられる

乳がんは唯一、自分で触れて見つけることが可能な腫瘍でもあります。自己触診を心がければ早期発見につながるので、ぜひマスターして定期的に行ってください(図参照)。

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やり方は、4本の指を揃えて、指の腹で力を入れて乳房を圧すようにし、少しずつ指をずらして、しこりがないかどうかを探ります。胸の大きい人は、背中にクッションなどを当て、のけぞるように寝そべってするとやりやすいでしょう。石鹸で手のすべりがよくなっている入浴中に行うのも有効です。

そのほか、鏡に映った乳房にへこみやひきつれはないか、乳頭を軽くつまんだときに分泌物がないかなどもチェックポイントです。

※次回の土井先生インタビューは、こちら→「上手な主治医の選び方」「上手な主治医への質問の仕方」